未来政策研究所では、設立以来今日に至るまで、地域の人々の誇りを探し出し、 その誇りをエネルギーとして活用しながら地域の活性化を図って行く「日本型エコツーリズム推進プロジェクト」を実施しています。
これまで岩手県二戸市をはじめとして、沖縄県南大東村、徳島県美郷村(現、吉野川市)、滋賀県高島市、長野県下諏訪町などで、 推進企画から始まり、委員会の運営、調査のサポートと実施、冊子・パンフレット・ポスター等の制作、さらにはイベント等の企画・実施まで、 一貫したサポートを行ってきました。
沖縄県那覇市から450km東に位置する孤島の南大東村では、「島まるごとミュージアム」と名付けて、地域おこしのサポートを行ってきました。
南大東村は、島固有の豊かな自然や沖縄と大和の文化がチャンプルして生きづく素晴らしい宝の島です。 自慢と誇りに満ちあふれるこの島では、島の魅力に引きつけられるように、年々この島を訪れる観光客が増加しています。
「島まるごと館」は、南大東村の「宝」を紹介する拠点として建設され、未来政策研究所は建物の構想から宝の展示企画に至るすべての行程に関わりました。 「島まるごと館」の宝展示のデザインは、日本ディスプレイデザイン協会の「ディスプレイデザイン賞2002」の「優秀賞」に輝きました。
未来政策研究所の南大東島での宝探の様子はこちらの映像でご覧いただけます。
南大東島 MOVIEページへ
美郷村は全村がゲンジボタルの生息地に指定されているという珍しい地域です。 ここでは様々な宝探しを実施し、その宝を紹介するホタル館では、構想づくりから建設、運営に関わる企画計画、展示内容の企画制作に至るまで、 一貫したサポートを行ってきました。
また、地域おこし活動の結果、地域の代表的な宝となった石積は、2003年に文化庁の「文化的景観」重要地域に、 2008年には「日本の里100選」に選定されました。 これをベースに発展させた「石積ライトアップイベント(高開の石積ライトアップ)」も、 2005年第9回ふるさとイベント大賞部門賞(文化交流部門)」を受賞しました。
また、石積だけでなく、美郷村の宝探し活動全体も評価され、2006年には国土交通省大臣から「手づくり郷土賞(地域活動部門)」を受賞するに至っています。
吉野川市観光ガイド/高開の石積み
http://www.city.yoshinogawa.lg.jp/docs/2010101400300/
琵琶湖の西岸に位置する高島市は琵琶湖に育まれた「淡水文化圏」の代表的な地域です。 未来政策研究所では、高島市商工会女性部と共に、淡水文化圏の特性を持った地域ならではの「淡水の食文化」の宝探しを行い、 食のフェノロジ-カレンダー「食暦」制作プロジェクトを実施しました。
このような食のフェノロジーカレンダー(食暦)は全国で初めての試みであり、2009年度日本エコツーリズム大会で発表した際には、 大きな反響を呼びました。その後、これをベースに高島市商工会女性部は実験的な食のツアーを実施するなど、独自の活動を展開しています。
長野県のほぼ中央に位置する下諏訪町は人口約2万2000人の町であり、 「天下の三大奇祭」の一つに数えられる御柱祭りで名高い諏訪大社下社秋宮・春宮が鎮座する町です。
下諏訪町では、下諏訪まるごと博物館構想のもとに、御柱祭りを一つの目標として、宝の発掘作業や「みてあるきツアー」、 宝さがし探検隊情報紙『何かめっけたけえ』の発行、宝さがし探検隊企画「御柱を100倍楽しむ町民講座」などの事業を実施。 2010年には宝探しの成果を発信するデータ作成に取り組んでいます。
未来政策研究所は、宝探し探検隊の結成から宝探しの事業全般にわたりサポートを行ってきました。
まるごと博物館 ~宝探し探検隊のページ
http://blog.goo.ne.jp/mekketakee
未来政策研究所では、留学生に様々な支援を実施している日本学生支援機構からの依頼で、日本人大学生との交流を深める目的の一環として、 京都で学ぶ留学生からみた京都の宝マップ制作を、京都市内の大学生との恊働で実施しました。
日本人の感覚では思いもよらない不思議発見に、これまでの京都のイメージとは異なる、新しい魅力が掘り起こされました。
留学生地域交流事業/「京都宝さがし」
http://www.jasso.go.jp/s_kyoto/kouryu_takarasagashi.html